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ケンジロウのふるさと発見!

入力日 2017-09-11 閲覧 1714
タイトル 方言の話11
内容

 今回は「黄昏時(たそがれどき)は『すじゃわっか』」という話です。

 黄昏時は「誰ぞ彼時」つまり行き会う人が誰か分からないほど暗くなった夕暮れ時を指し「おおまがどき(大禍時、逢う魔が時)」などとも言われます。照明も乏しく科学知識もなかった古代は日没から夜明けまでは恐ろしい「人外のモノ」の時間でした。

 さて、方言は「怖い・恐ろしい」の意味で「すじゃわっか」と言いますが、その怖さは、例えば高い崖の怖さではなく「得体の知れない怖さ」です。

 科学知識のない時代、人々は、天変地異や病気を「得体の知れないモノの仕業」と恐れました。先人たちは妖怪や怨霊などを厄災の原因と信じ、それら得体の知れないモノが引き起こす現象を「素性悪し」つまり「すじゃわっか」と表現して恐れたのではないでしょうか。

 筆者は職業柄、古代人の骨などは「すじゃわっか」と思わないのですが、素性が知れていても怖いのは饅頭でも濃いお茶でもなくこのコラムの締め切りです。

 文化財専門員:ケンジロウ

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