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ケンジロウのふるさと発見!

入力日 2017-07-05 閲覧 1927
タイトル 方言の話9
内容

 今回は「もやもん」の話です。

 「もやもん」は「もやい物」、今風に言うと「シェアする物」であり、例えばご飯のときに二人分を一皿で出し「もやもんしんしゃい(一緒に分けなさい)」と使います。聞きかじりですが茶道では亭主の労を思いやり、客側から二人分を一緒でと請う「おもあいで」との言葉があるそうです。船を何かにつなぐ「舫う(もやう)」が語源とされ、単に分け合うのではなく、他を思いやり助け合うようなニュアンスを含みます。かつては大変な労力が必要な水汲みや薪集めを数軒の家で負担し合う共同風呂があり「もやー風呂」「もやもん風呂」などと呼ばれました。

 さて、筆者の方言の源は祖母です。幼いとき、煮魚をほぼ食べてしまってから「ばあちゃんと“もやもん”やった」と気づいて泣きそうな自分に「わがは生きっしこでよかと。わっかもんなふとなっしこまで食べんば(自分は生きる分だけでいいの。若者は成長する分まで食べなければ。)」と笑顔で言う優しい祖母でした。

文化財専門員:ケンジロウ

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