入力日 | 2017-06-05 | 閲覧 | 4616 |
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タイトル | 方言の話8 | ||
内容 | 今回は佐賀弁の微妙なニュアンスの話です。次の言葉の違いを説明できますか? 初級編は“ばいしゃげた”と“うっぽげた” これは“破れた”と(“ 穴が)あいた”なので、まだ簡単? では中級編。“ととしか”と“ほとくなか” この辺になると標準語にするのが難しくなります。どちらも“不器用”とか“おっちょこちょい”のようなニュアンスですが、どちらかと言えば前者は慌てて失敗し、後者は不器用故に失敗するような印象です。 最後に上級編は“あえる”と“うっちゃえる” どちらも“落ちる”ですが違いは?例えば「よそ見して溝に“うっちゃえた”」は使いますが「溝に“あえた”」とは使いません。また「洗濯で汚れの“あえた”」は使いますが「汚れの“うっちゃえた”」とは使いません。人為的・作為的なのが“あえる”で、意図しないのが“うっちゃえる”と考えればそう大きく外れないようですが、絶対と言えないのが方言のおもしろさでもあり難しさでもあります。
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