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ケンジロウのふるさと発見!

入力日 2017-01-13 閲覧 1759
タイトル 方言の話3
内容

 「方言」シリーズ第3回は売買のやり取りについて。

 県内に「えきゃーじゃくし」という昔話があります。牛の背に積んだ“びゃーら(薪にする小枝)”を貝杓子屋の店主に売ったら「牛ごと買った」と言い張られて大事な牛まで取り上げられた、と弟に聞かされた兄は何食わぬ顔でその貝杓子屋に行き

兄「きゃーじゃくしは(貝杓子は)あっかんた(ありますか)」

店主「なーい、どいがよかかんた(どれがいいですか)」

兄「えきゃーじゃくしば(柄貝杓子を)おくんさい(ください)」

店主「なーい」

とのやり取りの後

兄「この家と貝杓子は、おい(俺)が買うたけん、おまえたちゃ出てけ」

と店主をやり込めて牛を取り返すというのがあらすじです。

 これは、「柄」も「家」も「え」と発音する地方ならではの話ですが、「なーい」が単なる相槌や返事ではなく、承諾の意味で使われていたことも分かります。

参考文献「佐賀民話伝説パトロール」(関谷敏正、2011)

 

方言の話2 2016-12-05
方言の話4 2017-02-09